2008年 きんぴら通信
1・2月号
【明けましておめでとうございます。】
パンの値上げの事や、お店入り口の壊れた階段や冬場の森作業の事で頭が重たい上に、年賀状が目の前に沢山積み重ねられ、店長は元旦からの手書きにこだわっているため、酒も飲んでいないのにくらくらと正月を過ごしています。今年は昨年から続いて仕事として加えた農林作業をより円滑に進めていけるようにと、場所や道具や時間の工面段取りをしていく事でしょうか。パンについては今までやってきた作業の見直しと古くなってきた設備の手入れに尽きるかもしれません。新しいパンの開発に力を入れる気はありませんが、小麦や大豆の栽培から良質な原材料生産と美味いパン生地作りにこだわりを持ってつなげて行こうと考えています。昨年約1年間北海道のハルヨコイ小麦を主に置いたパンつくりをしてきましたが、どうしても自分の納得いく美味しいパン生地につなげる事ができませんでしたので、昨年暮れから以前使っていた柄木田製粉のハルユタカ・農林61号・シラネのブレンドによるパン用小麦粉を主に戻しました。ふっくらしたものから少し離れはしましたが、やはり思っていたとおり風味が良くなったと思います。これから先自前の小麦からの小麦粉100%で美味いパン作りに少しでも傾けていけるようになればと遠い先を見つめる店長であります。今年もどうかよろしくお願いいたします。
【日本人がなくしてしまった大切な物】
最近のニュースを見たり聞いたりするたびにどうして日本はこんなふうになってしまったのだろうかと考える事が多い。いつも自分を真ん中でしか考える事ができない。僕自身ももっと相手の立場で物事を言う事が出来ていたらと反省する事が多いのだが。戦後便利な情報や物に流れやすくなった日本人は、苦も無く古い生活スタイルや物を捨てる事ができた。その理由として敗戦によって国の封建制や天皇制などの社会観の崩壊と、一見豊かに見えたエネルギーを沢山使う工業製品の多い暮らし、こういったアメリカ国の使い捨て経済にある意味便利で豊かな暮らしという憧れをいだいたのだろう。そして洗濯機や車を手にする事によって憧れが実感として物資の無い敗戦国に確実に広がっていったのだと思う。それはそれとして今に至っている事は良く理解できるのだが、今日本人の一人ひとりの心の豊かさはどうにも苦しく見えて仕方が無い。その訳が僕は個人や家族単位のものだと決め付け割り切っていたかもしれない。しかし、どうにもなかなか理解できるものではなかった。高校を卒業してからというものどうやってお金を溜めて家と土地を手に入れようかとがむしゃらに働いてケチを通して世の中に挑んでいた頃だった。それを手に入れてから僕の幸せつくりが始まると思っていた。でも結婚して子育てをしている僕にとって本当の幸せとは家族だけの問題ではなく、社会の問題だとやっと気づいたのです。伝統文化を重んじるヨーロッパの国の人達がうらやましいと思うようになった。貧しい人達を出さないように競争しあう事ではなく助け合う事を理念に置いた社会作りは長い苦悩の歴史の中でヨーロッパの人達の大切なこだわりとなって育っている。今の日本人に共通して言える事は家族の生活を家族一人ひとりが助け合い担い合っていない事だ。途上国も先進国も心の豊かさを持ち合わせている人達は皆家族を思いやり、一人ひとりが助け合って苦労しあって絆を深くしている事に尽きる。恋愛まではお互いを尊重しあったり尊敬しあったり出来るが、家族になると、思いやりは有るかもしれないが、一緒に苦労しあって家族の絆を育てる事をしていない人が多いと思う。本当は掃除、洗濯、料理、生活費のくめんなどは親だけが受け持つのではなく、子供達も含め家族皆がそれぞれの力の大小でどんな家事も助け合ってこそ絆と言う大切な心のありどころを育てていくものだと思うのです。子供には高額を期待できる仕事に就職をする為の勉強だけをさせておけば良いと安易に大人達は考えてはいないでしょうか。地域のお隣さんの関係も一緒に助け合ったり苦労する関係が必然でなくなってしまった事にやはり、小さな社会での人と人との深い関係や信頼と言う豊かさが切り取られてしまったのだろう。無くても良い便利さを少し捨ててでも、一緒に苦労できる人と時間を作っていかなければならないのだろう。家族はその基の基だろうかと思う。地球レベルで競争しあってエネルギーを大量に使う使い捨て経済を行き着くまで高めようというアメリカ主導の世界経済はもうすでに環境破壊と貧富の差を広げるだけで、人類の豊かさから離れて行き先が見えてきている。ワーキングプアや離婚による家族崩壊や個人のわがままからの犯罪など、目に余る今だからこそ助け合い苦労しあう関係を作り出し、取り戻すすチャンスの時代なのかもしれない。
【営業案内】
★ 店の前の道路が歩道を作る工事となっています。工事車両が路肩に駐車している事も多いので、車でおいでの皆さんはお店の前や博物館の前ではなく、少し歩く事になりますが、駐車場に入れておいで下さい。★ 餅食とごぼう食を作り始めました。お店のメニューにもトーストで登場しました。★クリームパンがりんごクリームになりました。★お店の年始営業はお店が12日からで、卸は8日からとなります。
★1部パンの値上げをいたしました。
パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(水・金)で買うことが出来ます。
★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
3月号
【またも税金の無駄遣いか】by店長
道路特定財源予算とやらも本当に無駄遣いが多く、公官達にとって福利厚生として遊ぶ金さえまで平気で出費しているのが次から次と明らかになると、自民党の予算が無いだの足りないなどと真顔で言っている政治家の顔が詐欺師のように見えてくるのは僕だけだろうか。元自民党幹部の長野県知事などは、暫定予算撤廃に対し、「道路予算はひっぱくしているので、とんでもない事だ」と言っていた。もう20年以上も前に自家用車で茨城から来た親戚が、長野県の道路は何処も舗装されていて道路事情のあまりの違いに驚いたと言っていた。僕も今現在自宅の周りの小路などを見ても本当に細かいところまで舗装されていて、ここまでやらなくても良いんじゃないかなと思うことも有る。しかし、道路に対してもう何もしなくてもいいと思っているわけではない。エコだの環境のために自転車で通勤したらどうだろうかと公が言うわりに、道路はそれなりにちっとも進んではいない。福祉でよくたとえに出される事で、車椅子にいい環境は歩く人にも自転車にもいい環境だと言う。バリアフリーは健常者にとってもいい環境であると言う事だ。車よりもオートバイや自転車にとって走りやすい道路作りは車にとっても走りやすい道路になるのだろう。これからの道路つくりは、車にとってではなく、歩行者や自転車が安心して歩いたり走ったりできる造りにして(完全に車線を分ける)いく事が、必要になることだろう。車と自転車と歩行者を一緒にする事が、それぞれの接触事故を多くしている。道路環境が良くなると、車も自転車も歩行者もぐっと何もかも良くなってくると思うが、現在の道を壊してできるかと言うとできないだろう。でも、出来るところから時間がかかってももっと前を見て新しい道つくりをして貰いたいと思う。車中心の考えからもう飛び出したらどうだろうか。
【営業案内】
★ 店の前の道路が歩道を作る工事となっています。工事車両が路肩に駐車している事も多いので、車でおいでの皆さんはお店の前や博物館の前ではなく、少し歩く事になりますが、駐車場に入れておいで下さい。★ パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(水・金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
4月号
【平和運動ってなんだろう】by店長
自民党と公明党の与党によって平和憲法とされる憲法9条が改憲されようとしている。そんな中で憲法9条が世界でどう評価されて見直されているのかを日本国民に再評価してもらい、改憲しないようにとの動きも他国で起こっている。主に働きかけているのは第2次世界大戦で日本から多大な被害を受けていた中国や韓国や東南アジアの国々や、ヨーロッパやアメリカの国では無く人々が中心である。国同士だと利害関係だけで事を考えて対処する事が当たり前となるが、感情や思いというものはそうは簡単には行かない。貿易や国際交流などを通していかにも平和なお付き合いをしていますというような顔をしているが、実際はトップにいる金持ち同士の都合のいい取り引きに過ぎないような気がする。というのも、世界中で自給自足が出来ないどん底へ流れていっている人々が増え続けている事がその証拠といえないだろうか。
そんな世界の流れの中で、この日本に暮らしている一般の僕のような人間は何をして生きていったら良いのだろうか。平和運動とは何なのだろうかと考える。平和とは戦争をしないことだとも思えるが、人が正当化してお互い殺し合う事は、それは本当に究極で最悪の事態なのだろう。自分達を守るために、正義のために、平和のためにときっとそういった口実が付いて人として最悪の行為をするのだろう。そういう時にはこれも平和運動なのだろうか。平和とは何気ない日々の営み、朝起きておはようと家族と挨拶をして、朝食をとって働いて、1日の無事の労働を感謝して家族の顔を見ながら夕食をして眠る。なんでもないそんな暮らしを楽しみながら続けられる生活そのものだろう。世界中の人でこんなあたりまえの暮らしが出来ているのはいったいどれだけいるのだろうか。当たり前の生活は自分で行うところから始まっているのだろう。
【営業案内】
★ パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
5月号
【山が動き出す季節】by店長
若い頃に僕たちの世代はフォークソングを良く聴いていた。中学ではシューベルツや五つの赤い風船やチューインガムなどの歌をクラスで歌うことも多かった。高校時代になると吉田卓郎や井上揚水・かぐや姫など売れっ子フォーク以外に自分だけのシンガーソングライターを探すのが楽しみとなった。五堂新太郎・なぎらけんいち・国吉良一・竹久晋士・杉本真人・三浦久・フォーク以外にも山城組や毎日テレビラジオから流れてくるスクリーンミュージックや歌謡曲・演歌も良く聞いていた。隠れファンとして僕が一番好きだったのは東北出身の山下和彦だった。“風景”という彼の2枚目のアルバムが初めての出会いであった。詩人達の詩に作曲し歌ったアルバムだった。それを買って家で初めて聴いたときは失敗したぁと思った。レコードは2000円もし高かったので仕方なく何回も聞いていた。そのうちにその詩とコロの入る民謡風歌いまわしがどんどん好きになっていった。他のアルバムには仙北荷方節や秋田馬子唄など民謡の詩に曲を付けたものもあった。それからはレコード屋に行くとまずインデックスの“や”を探していた。ラジオやテレビからこの人の歌はほとんど聞かれなかったそんな時、モーリスギターのコマーシャルにこの人が“ようするにそういうわけなのでーす”とギターを弾いて歌っているのを偶然見た。レコード屋に行ってもなかなかこの人のアルバムは並ぶことがなかった。それでも5・6年かけて風景・途中・星の灯台・ライブ山下和彦・女郎花の賦と集めていった。
今パン屋以外に山や畑にいて作業をしていると、森が山が動き出していることを実感するときがある。春という季節は特にそう感じる。冬の間しんとしていた空間が、芽が出て萌葱色が沸き立ち、鳥が沢山帰ってきてさえずりの音が響き、それは動き出すという表現がぴったりで、そして山が揺れるという表現に出合ったのは山下和彦の長良川旅情という歌だった。今その歌を店のレコードプレーヤーで聞いている。やっぱりいいなと聞き入っている。
【営業案内】
★ 5月からパンの値上げをいたしました。新しい商品リストも置いていますので、ほしい方はどうぞ持っていってください。★パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
◎5月の連休3・4・5・6日と臨時営業いたします。パンも毎日少しだけ焼こうかと思っています。どうぞお出かけください。
6月号
僕の親友であった女鳥羽川の自然を考える会、会長の伊藤君が今年の春間近の日に事故で亡くなった。会の冊子に寄せた文を今回お店の通信にも載せる事にいたしました。
【伊藤敏郎君】by こしやま ひとし
「なんだい まだ死ぬには早かねえかい」
僕が死んだら伊藤君はきっとそう言うだろうね
今日はそのままお返ししとくよ。
子供たちや家族の心配が軽くなったら丸山君や伊藤君を誘って気の合う3家族、夫婦同志でオートバイで若かった頃のようにツーリングに出かけたかった。東北のひなびた温泉も良いな。若い頃には出来なかった旅館泊まりで美味しい鍋を前にしてお酒を飲みたかった。
ずーと暖めていたのに出来なくなっちゃったじゃないか。
バカヤローだなぁ。
高校1年の時からこの年までずっと付き合いをさせてもらえたのはやっぱりあの時の事があったからだよね。
出会いは同じ不良高校の同級生だったという事だったが、本当の出会いは松本の裏町に在った寿司屋のバイトだったね。僕は学校から帰ると渚町の米屋でアルバイトをし、そこが終えると裏町の寿司屋にそのままやはりバイトに行っていた。出前や店の片付けの仕事をしていた。深夜1時にやっと仕事を終えて家に帰ろうと思っていたら、店長が南松本の支店が大忙しだからこれから一緒に手伝いに行ってくれないかと頼まれ、洗い場の手伝いに行くことになったんだ。ボーリング場に在った支店の洗い場には洗物が今にもはみ出しそうにあふれかえっていて、足元にも入りきらないお重が積み重なり並んでいた。それを白衣の兄ちゃんが黙々とスポンジ片手に格闘していた。
「手伝いに来ました」と言ってすぐ横に並んで一緒に洗い始めると
「何だ、越山じゃんか、アルバイトか」
「俺もここでバイトしてたんだけど、三原(旧姓)君もかぁ」
「同じ店でバイトしてたのか」
学校で会っても教室でもそれまでほとんど話した事が無かった者同志、この件で一気に同じ仲間同士として溶け合えたのだと思った。
もともと勉強が嫌いな僕は高校へも仕方なく行ったのであって、本当は早く社会に出て働き、お金をためて家を出て自立したいと思っていた。
いつも首や背中や足に膏薬を貼りつけてがんばっている母ちゃんに余り負担を掛けたくなかった。若い僕の思いつく事といえば早く家を出る事だけだった。だけどバイトの金は家を出る時の為というより、自分の好きな物を買うために消えていった。主にオートバイとレコードだった。自分で稼いだお金で自分の好きな物を買うという共通点は、どうにも同じっぽい家庭事情をお互い感じ持っていたのかもしれない。
僕は2年になってからサイクリング同好会を作って夏休みにサイクリングに出かける計画を立てた。同級生が数人会にも入ってくれ、独身の若い先生が二人付き添いについてくれ無事佐渡ヶ島まで行ってきた。3年になって京都へ行く計画を立てた。が、会では僕と西村君の二人だけだった。1年生の山田君は同好会には入っていなかったが、担任の先生からのじきじきのお願いがあり、一緒に連れて行くことになり3人となった。学校としては付き添いの先生がいなければサイクリングの許可は出せないと言い。僕の母ちゃんは学校がだめと言うなら行ってはいけないと言った。それでも何とか穏便に行きたかったので、体育の先生に付き添いを頼んだところやはり日程が空かないからだめだと言われたが、「行っても良いよと言ってる訳じゃないけど結局お前が行くか行かないかだけの事なんだよ」その言葉を自分なりにかみ締めてこっそりと黙って行く事にしたのだった。今でもその言葉は僕の座右の銘となっている。行くか行かないか、つまり何事もやるかやらないかだけの事だと。何事もやって見なくては分らないし結果も出ないという事だろう。出発の前日にこれまた会に入っていなかった伊藤君に「俺も連れて行ってくれ」と頼まれて、全部で4人で夜中の1時に松本駅前に集合して出発したのだった。僕はその日の為に苦労して買っておいたサイクリング車を自宅に置いたまま、こっそり家を出て中学の同級生の家のママチャリを借りて出かけたのだった。1週間掛けた4人の京都行きサイクリングは大変楽しい良い思い出となっているが、若いだけに体力勝負の行って帰ってくるだけの事が、大半の目的になってしまった。もう少し時間の楽しみ方や物を見て楽しむ心にゆとりがあったらなぁと今その頃を振り返るのだった。つい最近になって伊藤君がどうして急に参加したのかの理由がわかった。本人の話によるとそれは家庭裁判所から出頭命令が出ていたのから逃れるためだったとか。お兄さんからの話によるとあの頃敏郎はバイクでよく事故を起こしていたなぁと言っていた。そうだったのか。結構大変な生活を送っていたんだなと思った。学校の廊下を歩いていても渡り廊下の鉄柱にいちいち拳をぶつけコーンコーンと音を響かせていた。彼いわく「凶器を作っているのさ」伊藤君のお勧めの本2冊は空手馬鹿一代とそれとまったく違うジャンルのリーダースダイジェストだった。暴力団員を問答無用で殴ってやったと言っていたから空手は理解できたが、何でダイジェストを読み始めたのか今も判らないけど、きっと誰か気になった大切な人から薦められたのだろうか。体育館から俺を見つけて、「おい、越山、俺の羽交締めから逃げられるかやってみてくれ」と誘ってもらい結構呼吸困難状態にしてくれた事もあった。餌食にされただけだった。高3の夏から伊藤君と僕は美鈴湖のキャンプ場にテントを張りっぱなしにして夜は家に帰らずにそこへ帰っていた。僕の家はその頃牛乳配達業をしていた。家の手伝いで朝は牛乳配達をしてから学校に行き、学校が終わると米屋のバイトに行きそれからキャンプ場に帰った。伊藤君は新聞配達をしてから学校に来て、学校が終わると中華料理屋にバイトに行き夜10時頃残り物を持ってキャンプ場に帰ってきていた。夜中にそれを食べて夕食にし、時にはアルコールも入った。腕立て伏せや腹筋を100回やって体力を見せ合い確かめ合っていた。普通の高校生の生活ではなかったが、僕らは自立出来るまじめな不良であると自負していた。ここまでくると母ちゃんは家に帰って来いとは言わずに、毎朝牛乳がない事を確かめては「ひとしは病気をしていないんだなと思ってる」と言った。
学校を卒業して僕はオートバイに乗って東京へ出稼ぎに行き、高校の同級生とのつながりは丸山君との手紙だけになっていた。2年後松本に戻ったら伊藤君から金を貸してくれという連絡があった。久しぶりの再会であった。何でも彼女とスキーをしに行くのでスキー板やら何やらと金が必要だとかで、15万円ほど貸したのだった。いつ返すなどと言う約束はしなかった。確か2ヵ月後には早々に返してもらった気がしている。彼は嘘のつけるような器用な人間で無かったから本当に返すかなぁなどという余計な心配はいらかなかった。その頃本郷の水汲地区のぼろ小屋に一人で住んでいて、忘年パーテーに誘われた事があった。高校の時の例の体育の先生と伊藤君のお兄さんや丸山君と僕と僕の兄ちゃんもいたかなぁ。料理の事もメンバーも余り覚えていないが、これがまた今まで生きてきた飲み会の中で一番と言うくらい面白いパーティーだった事だけは覚えている。みんな揃ってさあこれからビールで乾杯というタイミングで、瓶ビールの栓抜きが見つからないのだ。伊藤君がおおそうだったというように大声で「トンカチ、トンカチ、トンカチ探せ!」いつもながら、訳判らずいきなりである。自分でトンカチを探してくると「こうやって開けるのさ」と、木の柄の先を栓の下に引っ掛けるとビールを持っている手を支点にてこの原理でなんなく開けてしまったのであった。「オオー」っとみんなも大喜びで楽しい乾杯となった。この宴会にはトンカチが有れば栓抜きはいらなかった。大雑把な彼の事だから正直なところ僕はガラスのかけらを入れずに口を割って開けるのかと本気で思った。伊藤君の空手馬鹿ぶりはまだ続いていて、空のビール瓶を空手で割ると言って思いっきりチョップを浴びせたが、痛いだけに終わっていた。伊藤君は笑いが大きくなって止まらなくなるとヨダレを垂らしてしまう。僕は笑って吐くだけで吸う事が出来ず息が出来なくなり苦しむ。中には涙を流して泣いていた人もいた。それぞれの生い立ちっぽい楽しい話が続き大笑いでその夜は久しぶりに腹が痛かった事が忘れられない。
お互いに結婚して店の開店も同じ頃とあって共通点は多かったね。特に仕事面では、食に関する仕事で食の安全を意識した営業形態で、あの頃から中華料理において化学調味料を使わないで料理を作るというのは相当な挑戦だったと僕はいつもエールを送っていた。といっても我が家で当時の松竹亭で食事をするには僕の稼ぎが少なすぎました。パンを持って行っては物々交換のようにラーメンやチャーハンを食べさせてもらいました。協力できたのは肉まん生地を膨らます為の酵母菌のおすそ分けくらいの事だったかな。土日はお店があってだめだって言ってるのに、女鳥羽川の会の活動に何べんも良く誘ってくれましたよね。伊藤君がお店に居る事が少なくなるとみちえさんは困った顔して「あの人お店より女鳥羽川の会のほうが大事なんだって、お店そっちのけで出掛けちゃうんだから」それからまたしばらくすると「あの人の生きがいだからしょうがないの」そう言ってたね。
せっかく新しい友達や生き甲斐や居場所が出来たのに、あっけなく逝っちまうなんてまったく。僕は家の山仕事が落ち着くまでそっちに逝けないから会いたい時はそっちから僕の畑や山の空の上に風になって吹いてくれよ。あの世では毎日お酒飲ませてくれる人達ばかりじゃないと思うから、僕が線香上げに行く時の土産はきっと畑の花やパンより酒がありがたいんだろうね。独身だった時のフットワークの軽さと寂しさをお互い思い出すのも良いか。ビール瓶にトンカチを添えて、それから・・・・かけがえのない親友だったから、ありがとうとバカヤローの言葉も添えて。
0802−11 催事場の駐車場にて
【営業案内】
★ パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
7月はお休みいたしました。
8月号
【水を差すようですが】by店長
連日のオリンピックの事であります。夕べは女子ソフトの中継を僕もライブでテレビの前で体操をしながら観戦していました。少しでも地球人的な感覚で生きたいと思っているので、日本人チームだけを応援する気持ちにはどうしてもなりきれないのであります。しかしながら三試合連続登板のピッチャーのがんばりや試合後アメリカのチームからの申し出で2016という数字をボールで並べて日米選手が混ざって笑顔で記念撮影をしている映像にじわっと来るものがあります。平和の祭典といわれているそんな中アメリカがアフガニスタンを空襲したというニュースも飛び込みます。素直にこのイベントに熱中していていいのだろうかと自分に問いかけます。だから体操しながらテレビから距離を置いて心も少し引いて観るのであります。スポーツはそのほとんどが相手があり競争させて勝敗でけりをつける事に重点を置いているものがほとんどです。競争させる事によってお互いに向上するということもありますが、相手をやっつけたり、相手より上位を目指す戦いなのです。だから自己記録だけに思いを集中する事も出来ず紙一重で複雑な色んな要素を含んでいます。そこがどうにも気に掛かってしまうのです。オリンピックは僕から見ると国同士の莫大な金を賭けた運動会でしかありません。単なる大金を賭けたお国主催のお遊びでしかありません。この国家お遊びの中で多くの企業や人たちの大金が動いた事でしょう。中には良くも悪くも人生が変わってしまう人もいるのでしょう。
私たち普通の暮らしをしているものが一番大切にしたいのはやはり衣食住を支える自家労働時間をどう取り戻すかという事と、お金を使わないで(お金がなくても)豊かに暮らす事に尽きると思っています。オリンピックの開会式の花火がCGだろうと子供の歌が口ぱくだろうと、民族衣装を着ていたのは各民族ではなく見せ掛けだったとかどうでもいい詰まらん揚げ足取りにマスコミは電波を使っているのです。北京の上流の農家の人たちは今年の稲作を禁止されました。もろこしを作りなさいというおふれが出たのです。オリンピックで北京に集まる多くの人たちのために農民は河川から水を使う事を禁止されたのです。売る分ばかりでなく自給のための米を作る事が出来ずに途方にくれている多くの貧しい農民がいるのです。中国に限った事ではないのですが、国家プロジェクトという事業の影の部分の大きさをマスコミはもっと取り上げるべきだと思うのです。何事もいいこともあれば悪い事もあるさの一言だけで済ましていていいのだろうか。
NHKのオリンピックのテーマソングを作って唄っているミスターチルドレンにどういう思いで作りましたかという質問にオリンピックに出ていない普通の人の応援歌にしたいと思って作りました。という事を聞き、そうだったのかと感心したのです。華やかな上流社会に生きる人たちの事ばかりを追うのではなく、お金のない普通の人たちに立った目線の放送が中心に置かれて欲しいと願うばかりです。国家の尊厳をかけてスポーツだけに時間を費やしている人も、健康のために夕方15分だけ歩いている人もやはりスポーツ(運動)をする人に変わりはありません。僕は先ず平和を愛する平凡な地球人でいたいのです。
9月はお休みしました。
10月号
11月号
農業は春始まって秋の収穫で一年が終わるように思いがちだが、実際はそうではない。やっと本格的に自分の考えで土地を触り始めて早3年目に入るわけで、土作りが基本とする農業は1年や2年では結果は出てこないのが当たり前である。農薬や化学肥料に頼っている簡易農業をするのなら毎年即結果が出てくるのだろう。
さて、わがきんぴら農園ではどうだったかというとぶどうは収量質とも今年が一番いい出来であった。特に気をつけてきたことは房をあまり付けないという事と2年連続でライ麦を作ったことが影響したのだと思う。麦は古代小麦に関してはあまりよくなかったと思う。収穫にコンバインが使えなかったことですべて手作業の収穫となり、収穫にライ麦から始まりすべての古代麦が刈り取れるのに2ヶ月近くかかってしまい、その間に倒れたり雨に当たったりと腐ってしまうものや土に戻ってしまうものなども相当あり、収量質ともに落としてしまう結果となった。
その中でも畑の端の部分は倒れることもなく、茎も太くしっかりしたものが育ったので、この秋の種まきを60センチ間隔の筋蒔きにする理由となった。普通麦は10センチから20センチ間隔の筋蒔き(密集蒔き)で雑草を抑えてしまうのだが、60センチ間隔にすることによって雑草の出をどう抑えるのかが来年の課題のひとつだと思っている。今のところクローバーを増やしてやることで何とかなると思っている。この場所は2年ほどレタス農家に貸していた所を帰してもらって麦を作り始めた所なので、土がしっかり出来ていない。これから毎年取れるであろう麦わらと製粉の際に出るふすまを戻していくことで年々良質の土になってくれると思っている。
さて、毎年苦戦を強いられている田んぼでの米作りだ。今年初めて苗作りを成功させることが出来た。決め手はプール式だった。今まであちらこちらから余り苗を頂いてやってきたが、やっと卒業できそうである。それから種まき時期を周りに合わせず桜の花が咲くまで待ったことも大きかったように感じる。それから田植え機の違いもあるのだけど、苗を大きく育てて植えるみのる式だったことが、今年大きく育った苗を機械上出来てしっかりと除草作業が出来たとも思う。雑草もコナギが主流で田んぼの土作りも肥料を入れなくても良い感じに出来上がってきている。年々温暖化の影響もあるし、その上近年品種も早稲品種に変わってきている。その為に味の糖度が乗ってくる晩秋の収穫が夏の終わりの収穫となってきている事も気になる。米が余って困るのならば、味重視の作り方にもこだわってほしいと個人的に思っている。
来年は克子さんの反対をいつものことだが押し切って、2枚作ろうと思っている。始めた頃は2枚作ったのだが、3日掛りで2枚除草機を掛けてはじめた田んぼを見てみるとすでに雑草だらけという状態で、広い2枚の除草を人手でやることは出来ないと見てそれからは1枚(約1反4畝)だけにすることにしたのだった。しかしながら土作りと苗作りがうまくいくようになったので、2反8畝に真っ向再挑戦となるわけである。今年も来年の稲作りに向けて落ち葉を集めて入れ込む作業が待っている。この秋も出来るだけ多くの有機質を畑や田んぼに入れ込まなければと思っている。畑の方は初めて作ったごまやサトイモ綿などの成長を見ると皆こじんまりと育つばかりである。まだまだ土がやせている。肥料を沢山入れようとは思わないが、有機質がぜんぜん足りないと思っている。山の木をチップにして一度いっぱい畑に敷き詰めてみたいのだが、チッパーカッターを買う金もないし、貸してくれる当てもないときたものだ。
今朝は5時前に猫のオチャに手を軽く噛まれて起こされた。朝早くのパン作りの日だったらありがたいが、今日は7時からの作業でもう少し布団の中に居たいのにと思いながらも猫のために餌場に足を引きずるのである。こうなるとトイレに行って顔を洗って髪に櫛を入れて(半年前から朝櫛で髪の毛を解かすようになった)ストーブに火を入れてコーヒーの豆を挽きながら東の山並みを窓から眺める。雪が降るまで、農作業はことごとくまだまだ続くのである。
僕らの子供時代は物も余るほど何でもあると言うことはなく、一つのものを大事に使って多少壊れても修理して長く使ったものだった。それは貧乏くさいと言うよりも物に対しても愛情を込めて大切に使うという大切な心の現われだと思っている。そういった生活が身内に対してばかりでなく周りの人達に対しても物が豊かになった今よりも、何らかの関わりや愛情を感じることが出来ていたと思っている。経済成長が落ち着いたアメリカを始め今世界が進むべき道は経済中心の考えから離れなくてはいけない。と言うかはなれざるを得ない状況だと思う。
自分も含めて人は皆欲の塊の生き物だと思う。他人よりも少しでも良い物を持ちたいし、収入も多くありたいと思うだろう。だから学校でも人よりよい成績でいたいと思うし、給料の良い会社に勤めたいと思う。しかし、勝ち組や負け組みなどといつまでも子供じみた物事の考え方が基本でいるのならば、世界は少しも良い方向へは進んでいかないだろう。特に皆が気持ちよく生きていくために大切な精神世界ではきっとそうだろう。
一般家庭では物を購入する際に何を一番に考えるかというと先ずお金がいくらかかるのかと言うことだ、先に立つものがなくてはどうしようもない。手持ちのお金で買えるのかということだ。次に手持ちの金額で購入できる商品にどんな物があるのか、そしてその中から性能や品質を考慮してじっくり選ぶことをするのだろう。しかし、物を買う前に大切なことがある。
物そのものが本当に必要なものなのか、それとも単にほしいものなのかということを冷静に考えてみることだ。いくらほしいからといっても車を5台も6台も必要はないし、家の中に使わないテレビが10台とか色んなボールペンが50本も合ってもしょうがい。ほしいものはその場では買わないで、あと1ヶ月購入を先に延ばしてもう一度見直してみると案外買わずにすむことが多いものだ。ほしいものはいくらでも増えるし、次から次へと際限なく移り変わっていきます。
バブルがはじける前の日本は金余りとさえ言われてる時で、税金の使い方はこのほしいものはこの際買ってしまえとまったく同じ状態だったのだろう。蓄えを目的にしていた年金も資産運用や有効利用などといって多額を色んな形での資本投資に使ってしまいました。全国のあちらこちらに年金で造られたという建物が沢山あります。すぐに採算が取れなくなり使われなくなったリゾート施設の建物もごろごろあります。そもそもお金は増やすためにあるのではありません。形を変えて使うべき時のために蓄えとしておいておくものなのです。
そう考えている我が家がほとんど貯蓄がないというのもなんですが。
さて、最近話題に上っているリニアカーのことです。お金の蓄えのない一般庶民代表の僕としてはまったくいらないものです。ルートがどこだろうなどと言う段階ではありません。テレビ画面からは「ええ乗ってみたいです」などとインタビューに答えている人が映し出されてますが、東京名古屋を40分で移動しなければならない人が一般庶民に何人居るのでしょうか。地元でいうとジェットで仕事や観光に使う人が一般庶民に何人居るのでしょうか。ライオンズクラブや青年会議所のお偉方たちは、松本空港のような地方のジェット化の為に調査費用からすべて合わせると何兆円というお金を行政に使わせ、松本空港では飛行場を1500メートルから3000メートルに広げましたが、その当時の反対派の人達の言ったとおりにやはり需要はなくプロペラ機どころか飛行さえも危ぶんでいます。結局金持ち達の子供じみた発想でこれまた無駄遣いに終わった気がしています。価値を生み出すことがまだできない経験不足の子供のように、ただ未来の便利な乗り物への憧れや先端技術を使ってみたいという欲望で、大切なお金を使ってはいけないのです。車や家電の宣伝で、エコ買いなどと宣伝していますが、まったく困ったものです。太陽電池を作る為に使われるエネルギーは、その太陽電池が作り出すエネルギーより多いといいます。そういう点からいうと一番身近なエネルギーは太陽エネルギーを植物が蓄積し製造してくれている薪が一番効率のよいエネルギーとなります。エネルギーとは形を変えるほど小さくなってしまうのです。出来るだけ近くにある物が良いのです。新しい車を作るために使われるエネルギーは今乗っている車を作るために使われたエネルギーを使い切ることを捨て、新たにエネルギー負担を増して車という同じ移動行為をするだけです。燃費が変わることによるエネルギーのメリットは、残念ながら使われたエネルギーを取り戻すまでにはどうやってもかなわないのです。今使っている機械のメンテナンス(オイル交換など)や使い方(無駄な空吹かしアイドリングなど)を工夫して命のある限り今ある物を使い切ってあげることが一番エネルギーを大切に使うことなのです。エコなどといって次から次と新しいものを買い替える生活はゴミを増やし、新たな製造エネルギーを使うことになり、決してエコにはならないという事です。僕の身の周りには中古やリサイクル品が特に増えています。経済第一主義の欲の塊で物事を考えてきた付けが回ってきました。やっと目を覚ます時代が来たのですから、新しいデザインや機能に振り回されることなく、今ある物をとことん使い切ってあげるという事で、愛情のある心で物を作り使うというまともな生き方を少し取り戻したいと思うのです。
これからの企業は今ある物を大切に使いきれるアフターサービス(修理や改善)をもっと安い価格で行えるような方向に変わっていってほしいと思います。直すよりも買う方がお安いですよなどと胸に落ちない経済成長がやっとまともな方向に変わるのかもしれない。
《年末年始の営業案内》
12月は23日(火)の配達配送をもって冬休みとなります。
年明けの営業は8日(木)の配達配送からはじめます。
約2週間の長いお休みを頂きますので、パンの注文変更がある場合お早めに連絡を頂けたらと思います。
二人の子供たちも冬休みに家に帰省してくるでしょう。今年は家族で一緒に森に行って木の伐採を手伝ってもらおうと思います。
毎日のようにアメリカの空爆におびえて暮らしている最悪のところもあれば、自分の子供を殺さなければいられない人がいたり、誰でもいいから殺したかったなどという人もいます。
庶民は苦しいだろうから金でも配っておけなどという安易な政策を本気でやろうとしている国長まで現れる始末。
世界もこの国も来年は今年よりもほんの少しだけでも、よい方向へ向きを変えて歩き出す年になりますようにと願っています。
。今年もきんぴらのパンをご利用いただきまことにありがとうございました。不安定な酵母と天気に振り回されながらも、これからもよりいっそう質の高いパン作り、質の高い生活つくりの時間を楽しみ味わいたいと思っています。来年も変わらないおつきありをよろしくお願いいたします