2008年 きんぴら通信

 

1・2月号

【明けましておめでとうございます。】
 パンの値上げの事や、お店入り口の壊れた階段や冬場の森作業の事で頭が重たい上に、年賀状が目の前に沢山積み重ねられ、店長は元旦からの手書きにこだわっているため、酒も飲んでいないのにくらくらと正月を過ごしています。今年は昨年から続いて仕事として加えた農林作業をより円滑に進めていけるようにと、場所や道具や時間の工面段取りをしていく事でしょうか。パンについては今までやってきた作業の見直しと古くなってきた設備の手入れに尽きるかもしれません。新しいパンの開発に力を入れる気はありませんが、小麦や大豆の栽培から良質な原材料生産と美味いパン生地作りにこだわりを持ってつなげて行こうと考えています。昨年約1年間北海道のハルヨコイ小麦を主に置いたパンつくりをしてきましたが、どうしても自分の納得いく美味しいパン生地につなげる事ができませんでしたので、昨年暮れから以前使っていた柄木田製粉のハルユタカ・農林61号・シラネのブレンドによるパン用小麦粉を主に戻しました。ふっくらしたものから少し離れはしましたが、やはり思っていたとおり風味が良くなったと思います。これから先自前の小麦からの小麦粉100%で美味いパン作りに少しでも傾けていけるようになればと遠い先を見つめる店長であります。今年もどうかよろしくお願いいたします。

【日本人がなくしてしまった大切な物】
 最近のニュースを見たり聞いたりするたびにどうして日本はこんなふうになってしまったのだろうかと考える事が多い。いつも自分を真ん中でしか考える事ができない。僕自身ももっと相手の立場で物事を言う事が出来ていたらと反省する事が多いのだが。戦後便利な情報や物に流れやすくなった日本人は、苦も無く古い生活スタイルや物を捨てる事ができた。その理由として敗戦によって国の封建制や天皇制などの社会観の崩壊と、一見豊かに見えたエネルギーを沢山使う工業製品の多い暮らし、こういったアメリカ国の使い捨て経済にある意味便利で豊かな暮らしという憧れをいだいたのだろう。そして洗濯機や車を手にする事によって憧れが実感として物資の無い敗戦国に確実に広がっていったのだと思う。それはそれとして今に至っている事は良く理解できるのだが、今日本人の一人ひとりの心の豊かさはどうにも苦しく見えて仕方が無い。その訳が僕は個人や家族単位のものだと決め付け割り切っていたかもしれない。しかし、どうにもなかなか理解できるものではなかった。高校を卒業してからというものどうやってお金を溜めて家と土地を手に入れようかとがむしゃらに働いてケチを通して世の中に挑んでいた頃だった。それを手に入れてから僕の幸せつくりが始まると思っていた。でも結婚して子育てをしている僕にとって本当の幸せとは家族だけの問題ではなく、社会の問題だとやっと気づいたのです。伝統文化を重んじるヨーロッパの国の人達がうらやましいと思うようになった。貧しい人達を出さないように競争しあう事ではなく助け合う事を理念に置いた社会作りは長い苦悩の歴史の中でヨーロッパの人達の大切なこだわりとなって育っている。今の日本人に共通して言える事は家族の生活を家族一人ひとりが助け合い担い合っていない事だ。途上国も先進国も心の豊かさを持ち合わせている人達は皆家族を思いやり、一人ひとりが助け合って苦労しあって絆を深くしている事に尽きる。恋愛まではお互いを尊重しあったり尊敬しあったり出来るが、家族になると、思いやりは有るかもしれないが、一緒に苦労しあって家族の絆を育てる事をしていない人が多いと思う。本当は掃除、洗濯、料理、生活費のくめんなどは親だけが受け持つのではなく、子供達も含め家族皆がそれぞれの力の大小でどんな家事も助け合ってこそ絆と言う大切な心のありどころを育てていくものだと思うのです。子供には高額を期待できる仕事に就職をする為の勉強だけをさせておけば良いと安易に大人達は考えてはいないでしょうか。地域のお隣さんの関係も一緒に助け合ったり苦労する関係が必然でなくなってしまった事にやはり、小さな社会での人と人との深い関係や信頼と言う豊かさが切り取られてしまったのだろう。無くても良い便利さを少し捨ててでも、一緒に苦労できる人と時間を作っていかなければならないのだろう。家族はその基の基だろうかと思う。地球レベルで競争しあってエネルギーを大量に使う使い捨て経済を行き着くまで高めようというアメリカ主導の世界経済はもうすでに環境破壊と貧富の差を広げるだけで、人類の豊かさから離れて行き先が見えてきている。ワーキングプアや離婚による家族崩壊や個人のわがままからの犯罪など、目に余る今だからこそ助け合い苦労しあう関係を作り出し、取り戻すすチャンスの時代なのかもしれない。

【営業案内】
★ 店の前の道路が歩道を作る工事となっています。工事車両が路肩に駐車している事も多いので、車でおいでの皆さんはお店の前や博物館の前ではなく、少し歩く事になりますが、駐車場に入れておいで下さい。★ 餅食とごぼう食を作り始めました。お店のメニューにもトーストで登場しました。★クリームパンがりんごクリームになりました。★お店の年始営業はお店が12日からで、卸は8日からとなります。
★1部パンの値上げをいたしました。
パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(水・金)で買うことが出来ます。
★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。

 

3月号

【またも税金の無駄遣いか】by店長
道路特定財源予算とやらも本当に無駄遣いが多く、公官達にとって福利厚生として遊ぶ金さえまで平気で出費しているのが次から次と明らかになると、自民党の予算が無いだの足りないなどと真顔で言っている政治家の顔が詐欺師のように見えてくるのは僕だけだろうか。元自民党幹部の長野県知事などは、暫定予算撤廃に対し、「道路予算はひっぱくしているので、とんでもない事だ」と言っていた。もう20年以上も前に自家用車で茨城から来た親戚が、長野県の道路は何処も舗装されていて道路事情のあまりの違いに驚いたと言っていた。僕も今現在自宅の周りの小路などを見ても本当に細かいところまで舗装されていて、ここまでやらなくても良いんじゃないかなと思うことも有る。しかし、道路に対してもう何もしなくてもいいと思っているわけではない。エコだの環境のために自転車で通勤したらどうだろうかと公が言うわりに、道路はそれなりにちっとも進んではいない。福祉でよくたとえに出される事で、車椅子にいい環境は歩く人にも自転車にもいい環境だと言う。バリアフリーは健常者にとってもいい環境であると言う事だ。車よりもオートバイや自転車にとって走りやすい道路作りは車にとっても走りやすい道路になるのだろう。これからの道路つくりは、車にとってではなく、歩行者や自転車が安心して歩いたり走ったりできる造りにして(完全に車線を分ける)いく事が、必要になることだろう。車と自転車と歩行者を一緒にする事が、それぞれの接触事故を多くしている。道路環境が良くなると、車も自転車も歩行者もぐっと何もかも良くなってくると思うが、現在の道を壊してできるかと言うとできないだろう。でも、出来るところから時間がかかってももっと前を見て新しい道つくりをして貰いたいと思う。車中心の考えからもう飛び出したらどうだろうか。
【営業案内】
★ 店の前の道路が歩道を作る工事となっています。工事車両が路肩に駐車している事も多いので、車でおいでの皆さんはお店の前や博物館の前ではなく、少し歩く事になりますが、駐車場に入れておいで下さい。★ パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(水・金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
 

 

4月号

【平和運動ってなんだろう】by店長
自民党と公明党の与党によって平和憲法とされる憲法9条が改憲されようとしている。そんな中で憲法9条が世界でどう評価されて見直されているのかを日本国民に再評価してもらい、改憲しないようにとの動きも他国で起こっている。主に働きかけているのは第2次世界大戦で日本から多大な被害を受けていた中国や韓国や東南アジアの国々や、ヨーロッパやアメリカの国では無く人々が中心である。国同士だと利害関係だけで事を考えて対処する事が当たり前となるが、感情や思いというものはそうは簡単には行かない。貿易や国際交流などを通していかにも平和なお付き合いをしていますというような顔をしているが、実際はトップにいる金持ち同士の都合のいい取り引きに過ぎないような気がする。というのも、世界中で自給自足が出来ないどん底へ流れていっている人々が増え続けている事がその証拠といえないだろうか。
そんな世界の流れの中で、この日本に暮らしている一般の僕のような人間は何をして生きていったら良いのだろうか。平和運動とは何なのだろうかと考える。平和とは戦争をしないことだとも思えるが、人が正当化してお互い殺し合う事は、それは本当に究極で最悪の事態なのだろう。自分達を守るために、正義のために、平和のためにときっとそういった口実が付いて人として最悪の行為をするのだろう。そういう時にはこれも平和運動なのだろうか。平和とは何気ない日々の営み、朝起きておはようと家族と挨拶をして、朝食をとって働いて、1日の無事の労働を感謝して家族の顔を見ながら夕食をして眠る。なんでもないそんな暮らしを楽しみながら続けられる生活そのものだろう。世界中の人でこんなあたりまえの暮らしが出来ているのはいったいどれだけいるのだろうか。当たり前の生活は自分で行うところから始まっているのだろう。
【営業案内】
★ パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
 

5月号

【山が動き出す季節】by店長
 若い頃に僕たちの世代はフォークソングを良く聴いていた。中学ではシューベルツや五つの赤い風船やチューインガムなどの歌をクラスで歌うことも多かった。高校時代になると吉田卓郎や井上揚水・かぐや姫など売れっ子フォーク以外に自分だけのシンガーソングライターを探すのが楽しみとなった。五堂新太郎・なぎらけんいち・国吉良一・竹久晋士・杉本真人・三浦久・フォーク以外にも山城組や毎日テレビラジオから流れてくるスクリーンミュージックや歌謡曲・演歌も良く聞いていた。隠れファンとして僕が一番好きだったのは東北出身の山下和彦だった。“風景”という彼の2枚目のアルバムが初めての出会いであった。詩人達の詩に作曲し歌ったアルバムだった。それを買って家で初めて聴いたときは失敗したぁと思った。レコードは2000円もし高かったので仕方なく何回も聞いていた。そのうちにその詩とコロの入る民謡風歌いまわしがどんどん好きになっていった。他のアルバムには仙北荷方節や秋田馬子唄など民謡の詩に曲を付けたものもあった。それからはレコード屋に行くとまずインデックスの“や”を探していた。ラジオやテレビからこの人の歌はほとんど聞かれなかったそんな時、モーリスギターのコマーシャルにこの人が“ようするにそういうわけなのでーす”とギターを弾いて歌っているのを偶然見た。レコード屋に行ってもなかなかこの人のアルバムは並ぶことがなかった。それでも5・6年かけて風景・途中・星の灯台・ライブ山下和彦・女郎花の賦と集めていった。
今パン屋以外に山や畑にいて作業をしていると、森が山が動き出していることを実感するときがある。春という季節は特にそう感じる。冬の間しんとしていた空間が、芽が出て萌葱色が沸き立ち、鳥が沢山帰ってきてさえずりの音が響き、それは動き出すという表現がぴったりで、そして山が揺れるという表現に出合ったのは山下和彦の長良川旅情という歌だった。今その歌を店のレコードプレーヤーで聞いている。やっぱりいいなと聞き入っている。

【営業案内】
★ 5月からパンの値上げをいたしました。新しい商品リストも置いていますので、ほしい方はどうぞ持っていってください。★パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
◎5月の連休3・4・5・6日と臨時営業いたします。パンも毎日少しだけ焼こうかと思っています。どうぞお出かけください。