きんぴら通信5月号

 【山が動き出す季節】by店長
 若い頃に僕たちの世代はフォークソングを良く聴いていた。中学ではシューベルツや五つの赤い風船やチューインガムなどの歌をクラスで歌うことも多かった。高校時代になると吉田卓郎や井上揚水・かぐや姫など売れっ子フォーク以外に自分だけのシンガーソングライターを探すのが楽しみとなった。五堂新太郎・なぎらけんいち・国吉良一・竹久晋士・杉本真人・三浦久・フォーク以外にも山城組や毎日テレビラジオから流れてくるスクリーンミュージックや歌謡曲・演歌も良く聞いていた。隠れファンとして僕が一番好きだったのは東北出身の山下和彦だった。“風景”という彼の2枚目のアルバムが初めての出会いであった。詩人達の詩に作曲し歌ったアルバムだった。それを買って家で初めて聴いたときは失敗したぁと思った。レコードは2000円もし高かったので仕方なく何回も聞いていた。そのうちにその詩とコロの入る民謡風歌いまわしがどんどん好きになっていった。他のアルバムには仙北荷方節や秋田馬子唄など民謡の詩に曲を付けたものもあった。それからはレコード屋に行くとまずインデックスの“や”を探していた。ラジオやテレビからこの人の歌はほとんど聞かれなかったそんな時、モーリスギターのコマーシャルにこの人が“ようするにそういうわけなのでーす”とギターを弾いて歌っているのを偶然見た。レコード屋に行ってもなかなかこの人のアルバムは並ぶことがなかった。それでも5・6年かけて風景・途中・星の灯台・ライブ山下和彦・女郎花の賦と集めていった。
今パン屋以外に山や畑にいて作業をしていると、森が山が動き出していることを実感するときがある。春という季節は特にそう感じる。冬の間しんとしていた空間が、芽が出て萌葱色が沸き立ち、鳥が沢山帰ってきてさえずりの音が響き、それは動き出すという表現がぴったりで、そして山が揺れるという表現に出合ったのは山下和彦の長良川旅情という歌だった。今その歌を店のレコードプレーヤーで聞いている。やっぱりいいなと聞き入っている。

【営業案内】
★ 5月からパンの値上げをいたしました。新しい商品リストも置いていますので、ほしい方はどうぞ持っていってください。★パンの予約注文は金曜日までにお願いいたします。土曜日の早朝に焼きます。土曜日と日曜日に買いに来てください。土・日曜日には予約無しでも買える様にと余分にパンを焼くようにしています。(日曜日にパンは焼いていません)★きんぴら工房ではレジ袋をお出ししていません。買い物袋持参でお出掛け下さい。★きんぴら工房のパンは市内では歯科大南に有るJA産直所(火・木・土)・松本市内では埋橋に有る八百屋おやおや(水)・蟻ヶ崎の喫茶豆工房(金)・寿のアルプス市場(火・木・土)・岡谷市CAMBIO(土)長野市ベーカリーズストリート(金)で買うことが出来ます。★全国配送もしています。
毎週月曜と木曜日が配送となります。 注文はファックス留守電・メールで受け付けています。配送2日前までに注文を入れてください。★こちらの製造日や材料の都合で注文通りの商品が送れない事もありますが、できるだけご用意できるように努力したいと思っています。
◎5月の連休3・4・5・6日と臨時営業いたします。パンも毎日少しだけ焼こうかと思っています。どうぞお出かけください。